紙飛行機が届けた詩
幕が上がり、両脇の舞台袖から、綺麗な和装の女性が数名、舞いながら現れる。
会場が和やかな空気に包まれた。
そこへ一人、男性が扇子をひらひらさせながらやって来る。
雅のお兄さんだ。
彼は、誰もが息を呑むほどの存在感を醸し出していた。
日本舞踊とかよくわからないけれど、その空気がどれだけのものか、あたしは肌で感じた。
優雅な時間は一瞬の様に、あっという間に過ぎ去った。
会場は大きな拍手で包まれた。