紙飛行機が届けた詩


「超感動!」


友愛は目をキラキラさせている。



「兄さん、結構ミスあった」


雅は顎に手を当て、先程の演舞を思い出しているようだ。





「そんなの全然わかんなかったよ」



あたしは、気難しい顔をしている雅の肩に手を置く。






グゥー


友愛がお腹を押さえる。




「…もう12時回っててファッションショーまで時間ないし、そこら辺の出店でなんか買おうか」



城谷さんは出店の方へ向かう。





「お腹は正直だからね」



友愛はそう言って、城谷さんに続く。




「あたしタコ焼き食べたいです。


雅、行こう!」




あたしは雅の背中を押した。









空はまだ青い。


< 44 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop