紙飛行機が届けた詩
「超感動!」
友愛は目をキラキラさせている。
「兄さん、結構ミスあった」
雅は顎に手を当て、先程の演舞を思い出しているようだ。
「そんなの全然わかんなかったよ」
あたしは、気難しい顔をしている雅の肩に手を置く。
グゥー
友愛がお腹を押さえる。
「…もう12時回っててファッションショーまで時間ないし、そこら辺の出店でなんか買おうか」
城谷さんは出店の方へ向かう。
「お腹は正直だからね」
友愛はそう言って、城谷さんに続く。
「あたしタコ焼き食べたいです。
雅、行こう!」
あたしは雅の背中を押した。
空はまだ青い。