紙飛行機が届けた詩



それから10分程歩くと、北川橋にやって来た。




「あぁーもぉ!決まんなーい!」




反対側の欄干で、三人の女子高生がたむろしている。



気にせず橋を渡り、土手を下りて近くのベンチに腰を下ろす。







しばらくぼーっとしていると、辺りは茜色に染まっていた。


広場でキャッチボールをしていた少年達は、足早に土手を上がって行った。



自分一人になった。

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