bitter sweet kiss
くるっと振り返るとハルが、あたしに向かって言った。 





「麗奈のことあきらめたわけじゃないからな。そこんとこ勘違いするなよ」





少し… 



頬を赤く染めて、ハルはまたすたすたと先へ行く。



「ま…待ってよ!」



あたしも顔が熱くなるのを感じながらハルを追いかけた。 



優しい風が、あたしを追いかけてきた。



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