LASTLOVE
1:常夏の島
まるで長い間眠っていたようだ。
激しく頭痛がする…

頭にキーンと音が鳴り響きあたしは、頭を押さえた…。

波の音…海の香り…

手や顔に砂の感触。

瞳を開くと、辺り一面に海が広がっていた…

(あれ…?あたし…部屋にいたはず…?)

「夢?」

「え…?」

名前を呼ばれて顔を上げると、そこには元カレの春(ハル)がいた。

「え…?春?なんで…」


春はあたしのもとにやってくると手を伸ばした。

「立てるから大丈夫。」

あたしは、俯いたまま立ち上がった。
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