LASTLOVE
奈緒が馬鹿にしたように笑った。

「うふふ。意味がわからないわね。」

「あたしは…やだよ…」

美月が半泣きで翔に抱き着いた。

「で、ペアはこのままでいいの?」

奈緒が冷たく言う。

「もちろん。」

あたしは、真っ先に答えた。それが当たり前だと思ったから。

だが、

「ちょっと待って。」

春が立ち上がって言った。

「せっかくだから、全員の素直な気持ちを話してみないか?」
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