蒼い月の雫
狼を見上げながらニコニコと自己紹介をする姫を,
狗音は半ば呆れ気味に,狼は驚いた顔で見ていた.
「悪いな.説明が遅れちまった.とりあえず,今は姫のことは置いといてくれ.さっきの話だ」
「置いとくって何よー!」
「悪い姫,後でお前のことは言うからな?」
狗音のその言葉に姫は未だ納得していなかったが大人しく狼の横に腰掛けた.
「さっき見せたのは・・・俺の記憶だ.飛行機事故のときのね.俺は・・・君のご両親の隣に座っていた.そして,あの事故で唯一俺だけが助かった・・・」
狼は静かに聞いていた.
「飛行機事故が起きたのは・・・あの“轟”というやつらの仕業なんだ・・・俺達は・・・あいつらのようなものを倒す役目をしているんだ」
狗音は半ば呆れ気味に,狼は驚いた顔で見ていた.
「悪いな.説明が遅れちまった.とりあえず,今は姫のことは置いといてくれ.さっきの話だ」
「置いとくって何よー!」
「悪い姫,後でお前のことは言うからな?」
狗音のその言葉に姫は未だ納得していなかったが大人しく狼の横に腰掛けた.
「さっき見せたのは・・・俺の記憶だ.飛行機事故のときのね.俺は・・・君のご両親の隣に座っていた.そして,あの事故で唯一俺だけが助かった・・・」
狼は静かに聞いていた.
「飛行機事故が起きたのは・・・あの“轟”というやつらの仕業なんだ・・・俺達は・・・あいつらのようなものを倒す役目をしているんだ」