蒼い月の雫
バスに乗り,家の近くのバス停を通り越し駅前へと行く.



「いらっしゃいませー」


狼は駅前のカフェテリアに来ていた.
彼女はアールグレイとモンブランを頼んだ.


テラスにある小さな椅子に座り,小さなテーブルで本を読む.
彼女の月に一度の楽しみだった.


「アールグレイとモンブランでございますね」

店員が頼んだ品を運んできた.
狼が軽く礼を言っているうちにテーブルに伝票とともに置いていった.


「以上でご注文の品はお揃いでしょうか?」

飲食店に言ったら必ず聞かれる言葉だろう.
狼が返事を返すと店員は早歩きで戻っていった.


好きな作家の小説を読む.
枯れ葉が一枚落ちてきた.風が少し出て来たような気がする

決定・・・


今日は何かが起きそうだ.

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