好き?キライ?…どっち?
「私は…アップにして、生花を飾りたいです」


そう言うと日向さんは私の前に立ち、前から私の首の後ろに手を回し、髪の毛を束ねて上にあげた


「こんな感じ?」


「ハ、ハイ…」


日向さんが近い


もう少しで唇が重なりそうで、私の目は日向さんの唇を捉えて外せなかった


心臓の鼓動が日向さんに聞こえるんじゃないかと思うくらい、ドクドクする


今が夜で良かった


街灯の明かりだけだから、私の顔が赤くなっているなんて、日向さん、気付かないよね





< 137 / 509 >

この作品をシェア

pagetop