好き?キライ?…どっち?
お弁当、作って来て良かった!


「じゃ、お弁当、後ろに置きなよ」


「ハ、ハイ」


私は振り向いて、お弁当の入ったバックを後部座席に置いた


その時…後部座席にあったモノ


色んな花がたくさん束ねられた、いわゆる花束───…


聞いていいのか悪いのか、なんて考える余裕はなく、勝手に口が開いていた


「ひ、日向さん…花束が…」


「あ、うん、ちょっとね」


「綺麗ですね…」


そう言うしか出来なかった


ちょっとねって言われて、誰にあげるか聞いたり出来ない


私は彼女じゃないんだから





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