好き?キライ?…どっち?
「うん!そうすれば、日向さんがどうしてこの花を選んだのかってクライアントの人にもわかってもらえるし、お客さんにもわかりやすいよ!」


すると、日向さんが白い紙にササッと桜の花を描いて、花言葉を日本語で書いた


「あ…結構いいかも」


「でしょ?」


「姫、このアイデア貰ってイイ?」


「もちろん!」


この時の私は、少しでも、日向さんの役に立てたことが嬉しくて、この結果で契約延長になれば、日向さんが日本に戻って来れないことを、スッカリ忘れていた


「姫…帰らなくてイイの?」


「うん…でも、もし日向さんの邪魔になるなら…」


「邪魔なんて思ってないよ。きつかったらベッド使って」


私は日向さんの為に、コーヒーを入れたり、出したイラストをファイルに戻したり、私に出来ることをしていた





< 279 / 509 >

この作品をシェア

pagetop