好き?キライ?…どっち?
「違うよ!用事あるからバイバイって言ってもらいたかったの!」


「でもイイじゃん!これで姫に近付く邪魔者はいなくなったし」


結衣がケラケラと笑う


「邪魔者って…まぁそうだけど…王子様はともかく、彼氏って思いっきりウソだし」


「いいの、いいの!あんな男、相手にしてたら時間のムダ!さっ!王子様探しにレッツゴー」


明らかに結衣の方が、私よりウキウキしている


「結衣〜そんなに真剣にならなくてもいいよ?」


「どうして?急がなきゃ姫のこと、忘れちゃうかもしれないじゃん!」


「え?それは困る!」





< 29 / 509 >

この作品をシェア

pagetop