好き?キライ?…どっち?
ディスプレイには昴の名前が表示されていた


ドキドキしながら通話ボタンを押す


「も、もしもし…」


「お〜すみれ!元気か!?」


昴の声が携帯から聞こえて、まるですぐ隣にいるかのような感じになる


「昴〜」


「何、泣きそうな声出してんだよ」


「だって〜昴から電話がかかるなんて思ってなかったんだもん…」


「すみれ…大丈夫か?」


「うん…ふぇ…」


私は嬉しくて、自然と涙が出ていた


「すみれ、今何してる?」


「ん?部屋…に…いる…」


「何号室?」


「部屋?203…だよ?…」





< 497 / 509 >

この作品をシェア

pagetop