好き?キライ?…どっち?
「え?イヤだよ!何で?ずっと一緒って言ったじゃん!」


私はケーキを乗せたフォークをお皿に置いた


もう昴と離れるなんてムリ!


「ハハ…だと思った」


「え?嘘なの?」


「嘘じゃないけど…そんな話があってさ…でも俺もすみれと離れるのムリだし断ったけど」


昴はそう言ってコーヒーを飲んでいる


「そんな話、あったの?」


「うん…フランスからね」


「フランス?」


断ったとはいえ、私はまた昴がいなくなると思い、胸が痛くなった


「本当に断ったから!俺はもうドコにも行かないよ」





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