好き?キライ?…どっち?
夕方の5時を過ぎて、お客もほぼいなくなった店内


日向さんが来る気配もない


私は隣のテーブルを拭いている店員さんに声をかけた


「すみません…」


「はい…」


店員さんが私の方に近寄る


「あの…ココってバイトとか出来ませんか?」


「バイト…ですか?」


「はい。こういう素敵な喫茶店っていいなと思いまして…」


本当は不純な動機で、日向さんに会いたいからなんだけど


「マスターに聞いてみましょうか?」


「は、はい。お願いします」


店員さんはテーブルを拭き終え、カウンターの中に入って行った





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