純恋



〜♪〜♪

あたしの好きな歌が流れる。
メールじゃなくて電話の。



『もしもし?俺。』

「うん。」

あたしはドキドキして泣き声だった。
でも貴は話を続ける。


『あのさ。紗瑛が好きなヤツは誰か分かんねえけど…
俺は紗瑛が好き。
俺が中坊ん時からずっと。
嫌いになったときなんてなかった
別れたのも紗瑛のためだった。

‥理由は言えねえけどさ

だからより、戻してほしい。』

「ゔぅ‥」

あたしは泣きながら返事をする。


「うん‥紗瑛も貴が好き」



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