純恋




空の側で泣いていたら一瞬‥
ほんの一瞬だけ貴仁を忘れられた気がした



「空‥ありがと」



空はニコッと笑いバックを持ち、出ていった


―‥部活かなぁ?


なぜか空が野球している姿を見たくなったから
空が出ていってすこし経った後
あたしはグラウンドへ足を運んだ


「「走れー」」


うわ〜っ!!
キツそうあたしなら1日で辞めるな。



たくさんの坊主の中に一際めだつ人がいた


―‥空だっ!!


ボールを投げる姿がかっこよくて思わずみとれる


「…あっ!」


みとれている‥自分に気づき
顔をパンパンと叩いて気をおちつかせる


みとれてちゃだめなんだ


好きになんかなっちゃだめなんだ。



そお自分に言い聞かせた



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