純恋




「紗瑛、寒いのにごめんな」



空はあたしの大好きな笑顔で
座っていたベンチから立ち、あたしの方へ近寄った。



「寒いな―…」



空は暗い空を見上げはぁーっと息を吐いた



「…空?どうしたの?」


あたしは空の横顔を見つめ問いかけた



するとさっきまで上を見ていた空の目線は
あたしの顔へと移り真剣な眼差しになった



「…空?」



< 92 / 143 >

この作品をシェア

pagetop