Tea..
*再会*
 『聞いて-!』
廊下をバタバタ走りながら1年3組の教室に駆け込んだのは,神田 美羽。
美羽は,年上が好きで最近3つ上の修という彼氏が出来たばかりだった。美羽は息を切らせながら一番仲が良い優沙に
『あのね修,両親居ないみたいなんだぁ…だからあたしに出来る事ないかなって,とにかくバイト始めたいんだ,なんか良いの知ってる…??』
イキナリの美羽の質問に優沙は
「朝が大変だけど…新聞配達なんて良いんじゃない??」
美羽たちの通っている高校は,校則が厳しく簡単に見つかるような場所でのバイトは無理だった。
「や-…普通に考えてん,美羽に新聞配達の早起きなんて無理なの分かるだろ?」
『はぁ?!うるさいし,まだするって言ってないでしょ!』
話題に入ってきたのは,男友達の健志郎だった。「確かに!」っと優沙が健志郎に合わせたから,美羽は優沙のほっぺたをつねっていると
「ぢゃあ,水泳指導のバイトは??でも,6月から8月のバイトになるけどな。」
健志郎は,小学生の頃から水泳を習っていた。高校に入ってからバイトとして,6月から8月にかけて小学生に水泳の指導をしていた。
『え-…!今1月だよ!今から修の為に頑張りたいのに…』
健志郎が居るなら心強い!でも今は1月…6月までの期間が長くてため息をつくしかなかった…。
「まぁ,6月までお前が付き合ってればの話になるけどな!」
ニヤニヤしながら言う健志郎を睨みながら『ん-…』と悩む。
『また,親にも話してみるから,健志郎も水泳指導の事イロイロ教えてね!』
それから美羽は優沙と掃除場所に移動してから,こんなバイトはないか,あんなバイトはどうか,と討論した。

なんだかんたバイトの話をしたりしている内に1月も終わりかけた頃,美羽の携帯から懐かしい受信音が聴こえた。
<新着メェル1件:宏樹>
「久しぶり!^^」
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