Tea..
元カレである,宏樹からだった。その宏樹も2つ年上で美羽はフラれてからの5ヶ月間なかなか忘れることが出来ず何度もヨリを戻したいと訴えてきたが,結局は,断られ続けて今の修と付き合っていた。
元カレで今ゎ付き合っている人がいる美羽でも,駅などで見かけるといつも胸が苦しく切なかった…。
『久しぶりだね!てゅか,メェルとか珍しくない??-∀-)』
なんでもないフリをしながら美羽はワザとらしく聞いた。
…-♪
「だって美羽,彼氏いるじゃん?」
すぐにメェルは返ってきたが,返事内容を読んで苦しくなった…
最近は,修の仕事が忙しくてメェルもなかなか出来ず会えずにいた…。
『最近忙しいみたいで会ってないしなかなかメェルもしてないもん;ω;`』
思わず言ってしまった。本当のところ,美羽はまだ少し宏樹を忘れていなかった…
「そっか-…けど頑張れよ?もしワガママ聞いてくれるって言うなら,明日会ってほしいんだけど…」
『ホントに…?』
意味は分からず何故か,嘘か本当かを聞いてしまった美羽だが,
「明日の夕方の6時にいつも会ってた公園にきて。」その文字を見た途端,嬉しさ罪悪感が同時に美羽を襲った。
いつの間にか寝てしまっていた美羽は,いつもより早く学校へ行った。

『里奈ぁ!!ヤッバイ!どうしよう…』
美羽が行ったのは同じテニス部で同じクラスの里奈の元だった。宏樹の事を一番話していた里奈に早く知らせたくて仕方なかった美羽はカバンを机に投げ口を開いた。
『今日の夕方宏樹と会うことになった-!』「はぁ?!修さんは,どうするの?」
『昨日寝ちゃってメェルしてないし,今はメェルしても返ってこないもん…』
少しふて腐れた態度をとる美羽を里奈は呆れながら見て,ため息をついた。
「会うだけ会いなよ,まぁ,美羽の事だから雰囲気に流されてヨリ戻したくなるのがオチだろうけどね。」
『む-…』
冷たく言い放たれた言葉に美羽は何も言えずうつ向く。そして,いつの間にか放課後を迎え,とにかくバスに乗り公園に向かった。まだ寒く白い息が出る,バスが遅れ予定の6時より10分遅れて美羽は公園に着いた。もう,来ないと思っていた公園は太陽が沈みかけ薄暗くなっていた。公園の前の坂を登りきると,懐かしいバイクが停めてあった。それを見た瞬間から胸が高鳴った。
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