Tea..
゚+きっかけ+゚
もともと人数が少なく
男女共に仲が良かったテニス部に
入部した神田 美羽は、3年の先輩である美樹さんと麻里先輩に基礎練習に
付き添ってもらっていた、
『この調子だとあたし美樹さん
超えちゃうい思いますよ!』
「はぁ?!あたしの汗と涙の
3年をなめるなぁ?!」
「けど俺も神田なら、
ホントに超えられると思いますよ!」
そう話しかけてきたのは
2年生で一番話しやすい先輩、
町田先輩だった。
あたしは初めて町田先輩を見てから
気になる人として見ていた、だから
いつも話しかけてくれる先輩に
更に惹かれていった…
そんな日の、帰りのバスで…
「あ-…超可愛いッ!!」
帰りのバスで麻里先輩がはしゃぎながらバスの外に手を振りながら言った言葉、そして反対側のバス停から笑顔で手を振り返す町田先輩の姿を見た…
胸が締め付けられる感覚があって、あたしは聞けずにはいられなくなった。
『…もしかして先輩、町田先輩と付き合ってるんですか?』
「え?違うよ-、まだ片想い中!はぁ-…、めっちゃ可愛いし-!!」
「けど町田君、麻里の気持ちに絶対気付いてるでしょ!絶対じらしてるし!」
美樹さんが更に重ねて麻里先輩と話す。
どうしよう…でも…
本当は言えなかったのに言ってしまった…
「頑張ってくださいね!」
その頃、あたしは町田先輩が好きになっていたんだと思う…でも、諦めなきゃ…
諦めなきゃって思ったのに、、
そんな気持ちを壊すように
先輩はあたしに優しくしてくれた。
あたしだけに優しかった訳じゃないと思うだけど、その時は
「あたしだけに、」
って思えた。あたしは麻里先輩が見てないところで 町田先輩にメ-ルアドレスを聞いてメ-ルをするようになっていた、毎日部活とメ-ルが楽しくて仕方なかった。