校舎の向かいの木村サン


バンッ

「お兄ちゃん!!!」


「お?なんやねん。」



このお兄ちゃんしか頼る人がおらへん。
4コ離れてて、しっかり者やけどド変態や。
でも、私はお兄ちゃんが好きや。

ブラコンちゃうで……。

「ってなに見とんねん!!!阿呆ちゃうか!!」

「ん?あぁ。見る?」

「見るわけないやんか!!ド変態!!」

「ははは。まぁ我が妹には刺激が強すぎるよなぁ~~。」


「馬鹿兄!!」







「で、なんや?」


「あぁ…えっと…お金を貸してほしいんやけど……。」



「え?なんて?」


「遊びに行くときの服を買うてきたいから、お金を貸してほしい!!」


「なんや…デートか……」


「デートやないし!!」

「じゃあ、一緒に行く奴は男?女?」

「うっ…………お…とこ…や…。」

「やっぱ、デートやん!!そんなん彼氏に買うてもらうんやな!!」


「デートやないってゆーとるやろ!!転校生や!!東京からきたから、大阪を案内するだけやって!!」


「ふ~ん。まぁちょっとなら貸してやろう。」

「ホンマか!?ありがとう!お兄ちゃ~ん!!」


「妹の初デートをだっせー服で行かせたくない!!」


「うん!うん!」




やった!!

だっさい服着る必要なくなったわ!!





早く買いいかなアカン!! 












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