先輩と私
『先輩、私に用ですか?』

先輩は、手すりに両手を置き

向こうの景色に意識を集中するように


『俺、さぁ静香と別れた。』


私は、ただ先輩の後ろ姿をただただ見つめいた。

『お前が俺に好意を持っていたのは知っていた。』

『けど最近、元気なかったみたいだしお前の事が頭から離れなくなってた。』

『どこかでまた有紀に話しかけてもらうの待ってた自分がいた。いつの間にか有紀の事が好きになってしまった。』

『えっ…でも私』


『俺と付き合ってくれ…返事は、すぐじゃなくていいから』


私は、焦ったこんな展開になるなんて…


でも私の答えは、決まっていた。
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