小さな小さな俺様王子様
ポツッと頬に雫が垂れ上を見上げると雨が降り始めていた。


「何だ?この大きな水の塊は!!」


レオから見たら雨の雫でも大きく見えるのであろう。


私は、暴れるレオを掴み急いで家に戻った。


「あら、お帰り。レオ見つかった?」


母はそう言って濡れた私にタオルをかけてくれた。


「うん。ここにいるよ。」


そう言って手を開くとレオはグテーとなっていた。


「このバカ女。俺を握り潰す気か?」


「ごめん!」


私は急いでレオを机の上に下ろした。


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