小さな小さな俺様王子様
「いってえ!クレア気をつけろよ!」


歩いていると私は石を蹴っ飛ばしていた。


「あらごめんなさい。」


「本当石って辛いよな~。蹴られるし投げられるし…」


石はいじけたようにコロコロと転がって行ってしまった。


「怒らせちゃったかしら…。」

「大丈夫だよクレア。直ぐに機嫌なんて直るさ。」


頭の上から声がして見上げると、桜の木が優しく言ってくれた。
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