小さな小さな俺様王子様
「行っちまった…」


ガクッと肩を下ろし座ると桜の木が話してきた。


「君はクレアのお友達なのかい?」


「あんな女の友達なわけねえだろ!」


「クレアは良い子だよ。無鉄砲で危なっかしい所もあるけどね。」


サワサワと枝を動かし桜の木は言ってきた。


「お前はあの女のこと知っているのか?」


「ああ、知ってるさ生まれたときからね。」
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