小さな小さな俺様王子様
そんな会話が可笑しくてクスクス笑っていると、下から服を引っ張られた。


「あら、リッツどうしたの?」

リッツとはシマリスの名前だ。

「クレア余所者がいる……」


「余所者?」


こんな山に何のようかと首を傾げているとリッツはまた服を引っ張ってきた。


「男の子なんだけど、気を失っているんだ。」


「大変!すぐに行きましょ!」

私はリッツに連れられ、男の子のいる場所に向かった。
< 5 / 81 >

この作品をシェア

pagetop