小さな小さな俺様王子様
「ねえ、どこにいるの?」


辺りを見回しても男の子らしき人は見つからなかった。


「ほらあそこだよ!」


そう言ってリッツが指を指したのは葉っぱの上だった。


「えっ?」


葉っぱをよく見るとそこには怪我をした私と同じ歳ぐらいの小さな男の子がいた。


「クレア、これ妖精かな?」


「違う。と思う…」


妖精は、光を放っているがこの男の子は光を放っていなかった。


「とりあえず、怪我しているし私の家に連れて行くわ。」


私は手のひらに男の子を乗せ、急いで家に帰った。
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