小さな小さな俺様王子様
『そこまで決心が固いんだな。レオ、お前が我の後を継いで神になれば良い。我も年だ、変わりが必要だ。変わりがいないと世界は歪み、壊れてしまうからな。』


「わかった。神になるよ。クレアが助かるなら…」


そう言ってクレアの頬を触るが体温は低くなりヒンヤリとしている。


『神になったら千年は地上に降りれないぞ。』


そう言うと神は俺に光を当てた。


小さかった白い羽は大きくなり力が漲ってくる。


『その娘を抱きしめ、強く願ってみなさい。』


そう言われ、クレアを強く抱きしめた。
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