小さな小さな俺様王子様
『命を簡単に蘇らせてはいけない。いつかは失う物だからな。その禁忌をしてしまったレオは、地上には千年降りれなくなるんだ。』


「そう言う事だ。」


「嫌だよ。レオ!」


涙目になって俺に近づいてくるクレアを避け俺は、宙を浮いた。


「もうお別れだ。クレア。最後くらい笑ってくれ、お前の笑顔を忘れないために。」


俺がそう言うと、クレアは無理やり頬を上げ震えながら笑った。


「今までありがとな。」


「レオ!私忘れないから!!ずっと忘れないから!!」


「俺もだ…。」


俺はそう言うと、空へと飛び立った。



(何処に居ても良い。クレアが笑って生きてさえくれれば。幸せになってくれ。……クレア)
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