小さな小さな俺様王子様
「うっ……」


男の子は目をゆっくり開け私達を見てきた。


「お前ら誰?」


目を覚ますなりお礼も言わずにお前扱いする男の子に、イラっときた。


「それは、こっちの台詞よ!あなた森で倒れていたのよ!」


「倒れていた?何でだ?」


(はい?)


「あなた覚えてないの?」


「覚えているのは、俺の名前がレオて言うだけだ。」


「あなたレオって言うのね。」

「俺様の名前を気安く呼ぶな!小娘が。」


体は小さいのに態度のデカいレオに頭にきた私は、指で突っついた。
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