優しい雨
快方と現実
彼と私は週に二回、ほぼ決まった曜日に会うようになっていた。

日曜日の私の仕事が終わってからと、私の休みの前日である火曜日の夜に私達はデートした。

しかし私にほとんど休日というものがないので、長い時間は一緒に居ることは難しい。

会って少しで別れるのは辛くて、火曜日の夜は彼の残業で会う時間が遅くなってしまうと、デートの後にそのまま私が彼の部屋に泊まることもあった。

昨日も彼の部屋に泊まった私は、朝、仕事へ行く彼と一緒にマンションを出て川崎駅で別れた。

それから私は一度家に戻り、溜まった一週間分の洗濯と掃除をしてから、夫の衣類を持って面会をする為に再び出掛けた。
< 64 / 137 >

この作品をシェア

pagetop