ほっとちょこれーと *【完】


「よっ 祐稀」

「あ 翼だ」



心結先輩を迎えに桐谷家にやってきた 俺


今日は花火大会



「心結先輩は?」

「もうすぐだと思う。あがってる?」

「いいや。ここで待ってる」

「聞いて!!翼。俺キャプテンになったんだ♪」

「まじ?!頑張ったじゃん」



前々から思ってたけど、なんで祐稀は俺にタメ口呼び捨てなんだろ。

まぁいっか

てか祐稀が俺ん家に養子にはいったら結城 祐稀だな。

ゆうき ゆうき

勇気 勇気!!

ははっ。あほくせ





バタバタッ


「ごめん お待たせ」



しばらくして慌ただしく出てきた、心結先輩




「あ…浴衣だ」


かわいい~

てか美人

惚れなおしちゃうな。



「1人で着るの手間取っちゃって。じゃあ祐稀、行ってくるね」

「ばいばーい」




軽く祐稀に手を振って心結先輩と家を出る。



「ねぇ 先輩?」


「うん」

「やっぱり行くのやめない?」

「はぁ?!」



だって浴衣みんなに見せたくない。

特に伊吹キャプテン

あ……

もうキャプテンじゃないや、伊吹先輩!!



「えーやだよ。せっかくだからみんなで行こうよ」

「………。」


なんのせっかくだよ。




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