ほっとちょこれーと *【完】
「おー やってるなァ」
「藍田先生?!」
部活来るなんてレア
「おうおうアイツが噂の子犬男子だなっ」
翼君を指差しながらにやつく不良教師
なんでわかる?
「子犬男子?」
「颯斗 気にしないで」
こいつひょっとして
ひょっとしなくても
あたしのこと冷やかしにきただけ?
「いい男だなァ」
ソッチ系?
「俺のがいい男だけどな がははっ」
やっぱりナルシスト系かい。
「先生 今年はちゃんと顧問の仕事してよね」
「いつも悪いな~」
1つ上の先輩たちが夏に引退してから
適当オヤジの埋め合わせで
部費管理・大会の審判講習会
試合の調整・練習場確保もろもろ
全部やらされてるあたし
だって灯璃はやんないし。
「今年は全国制覇目指そうじゃん」
やる気だ 気合いだ 藍田~!!だそうだ。
ざっくり
てか絶対あたしを冷やかしたいだけじゃん
この人
「それよりさ 颯斗」
「ん?」
ドサッと入部希望者の紙を手渡す。
「なんじゃこりゃ」
入部って言っても
「マネージャー希望者」
1年生のみならず2・3年生もちゃっかり提出してる。
総勢42枚
「どうする?」