ほっとちょこれーと *【完】

「じゃあ授業終わり」



藍田先生の言葉でみんなバラバラと立ち上がる。



「あ……そうだお前ら今から学祭のこと決めるから帰んなよ!!」

「「えっ?!」」




そっかぁ、もう学校祭の時期か~



「……てか3年生は自由参加じゃないの?準備とか面倒なんだけど」



灯璃が言う。




「最後の学祭だぞ?出し物やんねーでどうする」

「………。」

「青春の1Pだぞ」

「………。」




答えない代わりにあからさまに面倒な顔をする。




「なんなら灯璃、お前が実行委員やれよ」

「やんないし!!」


「決定~♪拍手っ」




余計なこと言うからだよ。


自業自得




「俺のお祭り魂が騒ぎだすぜぃ!!」



約1名痛い子がいる



盛り上げ隊長が実行委員やればいいじゃん



「何かやりたいことある?」



藍田先生

なぜあたしを見る



「メイド喫茶?あぁ…ちょっと古いな」



言ってねーよ!!



「てなわけで演劇をやる」



誰も意見だしてないんだけど。



「脚本 オレ 監督 オレ、演出 オレ!!」


「「………。」」


「がははっ」




みんな引いてる…

なんか面倒なことになりそう。
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