ほっとちょこれーと *【完】
disappointed love
『中田 瑞希です(>_<)翼にアドレス聞いてメールしちゃいました★いろいろ相談のって下さい』
早っ
次の授業中、瑞希ちゃんからメールが来た。
「彼氏?」
隣の席の誉君が覗きこんでくる。
プライバシーの侵害
「違うよ。後輩の女の子」
「へぇ桐谷モテモテじゃん♪」
世界史
おじいちゃん先生だから携帯いじってても話してても怒られない。
てか気づかれてない。
まぁ、そこはさすが特進クラス
騒ぐやつはいない…
みんな静かぁ~にさぼってる。
おじいちゃん先生
可愛いから好きだけどね。
『こちらこそよろしく♪あたしでよかったらなんでも相談して^^』
送信っ♪
顔を上げる。
老眼なおじいちゃん先生
プリントまで顔近いし、かみかみだし可愛いの。
癒やされる。しばし観察
―ガタンッ
後ろから大きな物音がする。
「……っ?」
みんな振り返る。
「ど…どうかしたの?」
立ち上がってたのは灯璃
「……むかつく」
そう言い残してそのまま教室を出ていった。
「ちょ……灯璃?!」
ごめんね。おじいちゃん先生
あわてて灯璃の後を追う。