ほっとちょこれーと *【完】


笑ちゃんにはそういう経験あるんだな~


言いたいこと我慢してるのってもしかしなくても颯斗に対してだよね?




「灯璃ちゃんには悪いけど、あたしは鈴木君に同情するな」


「………。」



緋絽の肩を持つ。


笑ちゃんの言い方だと灯璃が悪いみたいじゃん。



『あたしは灯璃の味方だよ』………って言おうとしたらその前に颯斗が言った。





「どっちが悪いとかそういうのじゃねーだろ。結局本人たちの問題じゃん」


「………そうだよね」



颯斗の言葉に笑ちゃんは肩をすくめる。




「とりあえず俺らは八嶋にも緋絽にもいつも通り接しよーぜっ」



あたしは大きく頷いた。

今の灯璃に必要なのは余計な気づかいじゃない


いつもみたく振る舞ってた灯璃を見ればわかる。




あたしたちもいつもみたく向き合わなきゃ


それで時間がたって灯璃が話したくなったら、愚痴でもなんでも聞いてあげればいい。





それで思い切り泣かせてあげればいい。


しばらくはそっとしておこう。



「………。」


あたしは翼君に謝らなきゃ…


『翼君に似合う彼女』なんて言ったこと謝らなきゃなぁ……



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