ほっとちょこれーと *【完】
「灯璃先輩 大丈夫なん?」
今日はサッカー部がOFFの日
翼君と2人で帰ろうとしてたら勇心君がついてきた。
「どうなんだろ…てか別れたこと知ってるんだね」
「俺も聞いたよ。八嶋先輩が人の教室で暴動おこしたって」
……暴動って
「………。」
珍しく黙る勇心君、ここはチャンスだって騒ぐとこなんじゃない?
「どうかした?」
「武宮?」
ただならぬ雰囲気
「……もしかしたら俺のせいかもしれんねん」
「「え?!」」
「灯璃先輩たちが別れたの、俺のせいかもしれんねん」
「………。」
「どういう意味?」
「な…なぁんてな♪」
突然
勇心君は切り替えたようにおちゃらけた顔を見せた。
「んなわけないやん、何言ってんやろ自分。俺のせいで別れたとか自意識過剰やわ~」
「………勇心君?」
「俺のせいちゃうもん……」
自分にいいきかせるようにそう繰り返した。
「………?」
あたしと翼君は顔を見合わせて首を傾げる。
「よーく考えたら今がチャンスやんな♪灯璃先輩まだ教室おるかな?じゃあまた明日なぁ~」