ほっとちょこれーと *【完】
「落ち着いた?」
「……ん」
コクンと頷く。
あたふたする勇心君を置いて、灯璃をつれて学食へ向かった。
「タケに……ひどいこと言っちゃった」
「灯璃でも後悔したりするんだね~」
「あんなまじなタケ初めて見たな………」
「あたしも」
灯璃に飲んでいた紅茶を手渡す。
「ありがと」
勇心君、あたしにあんなこと言ったけど灯璃のこと本気なんだな。
「緋絽のこと本当にもういいの?」
「……。」
「別れたのに理由があるんでしょ?」
「……。」
質問を続けるけど
灯璃は何も答えない。
「ねぇ 何があったの?」
「心結には関係ないことだから」
「灯璃……」
「あー…あたし本当に好きな人とは幸せになれないみたい。そういう運命なんだな」
話そらされた。
言ってほしい聞いてあげたい、友達でしょ?
でも無理には聞けない…
言いたくないなら問い詰めたりできないよ。
「おとぎ話みたくハッピーエンドな恋したいな」
そう言って悲しそうに笑う。
「はぁ……さぁ教室戻ろっか。付き合ってくれてありがとね心ぃ結っ♪」