ほっとちょこれーと *【完】
「翼 付き合う期間っていつも短いからあたし捨てられてきた女の子、たくさん見てきたの」
「………。」
「身体だけの関係とかも結構あったから」
なんか急に現実
そういえば翼君の過去とかあんまり気にしたことなかった。
そういう相手いるなんて思わなかったから…カレシなのに…
「瑞希ちゃんは?」
『大切な人』翼君の言葉を思い出す。
もしかして元カノかな?
「あれ……聞いてないんだ」
瑞希ちゃんは少し驚いた様子で言った。
「あたしは翼のセフレの1人でした」
せ ふ れ ?
「翼にとってあたしはハジメテの相手です………って彼女さんの前で何言ってるんだろあたしっごめんなさい」
ペコッと頭を下げる瑞希ちゃん
………なんかイヤだな。
先輩一筋とか言ってたくせに
あたしが卒業してから遊びまくってたってこと?
「………。」
「心結先輩~?」
「あっ…ご…ごめん。ミシンありがとね♪」
いつの間にか教室についてた。
あたしは瑞希ちゃんの手からミシンを受け取る。
「じゃあ失礼しまーすっ」
「ばいばい」