ほっとちょこれーと *【完】
「もしもし」
『もしもーし』
「なぁ 今ひま?」
『うん…でもお前、彼女といるんでしょ?』
「いや 1人だよ」
相手は郁哉
なんとなく誰かの声が聞きたくて電話してみた。
『何 喧嘩でもしたの?』
「いや……なんか、うーん」
『なぁ 会って話さね?俺でよければ話聞いたげる』
「ありがと 郁哉」
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「え~?!心結 なんでいるの!!」
化け物を見るみたいな目であたしを見る灯璃
「いたら悪いのかしら」
開き直ってみる。
「悪いよ!!結城君は?」
「…別に」
ぷいっとそっぽを向く。
「心結 反抗期だな」
「あ 颯斗」
「ちょっと来いよ」
颯斗があたしの手をぐいっと掴んだ。
「え?!」
そのままズカズカと教室を出る。
「颯斗~どこまで行くの?」
「いいからおいで」
連れて来られたのは図書館
ようやく手を離してくれた。
「顔やばいよ」
「へ?」
こんなとこまで来ていきなり何?
顔やばいって……
「本当単純だよな。顔に出まくってる」
「だから…何ってば」