ほっとちょこれーと *【完】


「おす 翼」



直接話聞いてくれるって言った郁哉

指定された場所は学校だった。




「ちょうど文化祭の準備一段落してたし。お前いいタイミングだったよ」


「ありがとな 郁哉」




「あれっ翼……なんでいるの?」




廊下から声

大きなダンボールを抱えた瑞希が立ってる。




「ちょっとね男同士の恋愛相談を♪」



郁哉の言葉に小首を傾げる瑞希。




「先輩とのデートは?」

「ちょっと……いろいろあってさ」


「そうなんだ。こんなたくさん人いるとこでボーイズトークするの?」


「あぁ……」


「だめだよ!!みんなにプライベートなこと聞かれるの。女の子だったら誰だっていい気しないよ」




まわりにはクラスのやつらがたーくさん


別に聞かれちゃまずい話じゃないけどさ……若干 話しにくいし

確かに先輩嫌がりそう。





「そうだ。図書室行けばいいじゃん」



瑞希が思いついたように言う。





「人なんかめったにいないし人目気にせず話できるんじゃないかな?」


「あっ そうしよ翼」




瑞希の言葉に賛同する郁哉に急かされて俺たちは図書室に向かった。





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