ほっとちょこれーと *【完】
「……メール あっ、もしかして先輩!!」
俺は携帯を手に取り受信ボックスを開いた。
そこには1通のメール
「………。」
「結城?」
完全にフリーズしてる俺
「おぅい 結城」
「あ…わりぃ」
武宮の声で我にかえる。
「ちょっと行ってくる」
「おぉ?!やっぱり先輩から愛の告白メール?」
「ちげぇよ」
携帯だけ持って俺はその場を後にした。
『話しがある。部室に来いよ』
もちろん心結先輩じゃない。
相手は伊吹先輩
----------------------
「話しってなんすか」
「まぁ…座れよ 飲む?」
「あざっす」
先に部室にいた伊吹先輩にサイダーを差し出される。
「………。」
「………。」
妙な沈黙
心結先輩のこと…だよな?
当たり前だけど。
「告った 心結に」
「知ってます」
見てたから。
「知ってるのも知ってた。あの時図書館いたのお前だろ」
「あ………」
バレてた。
「なぁー結城、聞きたくないか?あの後図書館であいつが俺になんて言ったかさ」
ふと見える伊吹先輩の挑発的な目
俺は思わず視線を外した。