ほっとちょこれーと *【完】
「大丈夫?心結」
サングラスを外して何事もなかったかのようにニコッと微笑む。
あたしの従姉妹 桐谷 唯菜
「相変わらず可愛げねぇな唯菜」
恨めしそうに唯姉を見る不良教師
「あんたも教師になったのに相変わらずの変態ぶりじゃん亮平」
た………対抗してるし。
そう、この2人小・中・高・大の同級生
てかまぁ…幼なじみ
「唯姉 仕事は?」
唯姉は今売れっ子の女優
兼 モデル 兼 デザイナーさんだったりする。
「ん、休業」
え?
「せっかく教員免許あるし明日からここで非常勤として働くのよん」
え?!
「てか何それ」
唯姉が指差したのはあたしたちのクラスの演劇台本
「亮平が書いたの?」
「もちろん」
「へぇ……貸して」
パラパラとめくる。
「ふーん、まぁまぁ。相変わらずじゃん」
にかっと笑って藍田先生を見る。
「代役やってあげよーか」
えっ?!
な……なんで代役のこと知ってるの?
てか
軽く流されたけど明日から非常勤ってどういうこと?
「亮たんがぁ、どうしてもって言うなら力貸してあげないこともないよん?」
わー悪い顔してる。