ほっとちょこれーと *【完】

「………。」



とっておきの場所って



「図書室かい!!」



―ドサッ



「え~?!」

「手伝って♪」

「……。」



むかつく



「で、話って何?俺様を1人じめなんて罪な女だなァ」

「……那岐から頼まれ事してるの」



脚立に登って本棚に本を置く。



「彼女と上手くいってないみたいなの」

「ふーん」

「羽実ちゃん最近よく先生のとこに行くって言ってたから何か知ってるんじゃないかと思って」

「相変わらずのお節介っぷりだなァ」



……って次の本渡すなだし。



「だってお互い好きなのに可哀想じゃん」

「お前が心配することじゃねーよ。大丈夫だって なァ心結」

「何?」

「パンツ見えてるゾ」

「……。」




この大事な場面でも変態なんだコイツ


―ガタッ



「ぇ……きゃっ」



本棚から本が倒れて、支えきれなかったあたしは脚立の上でバランスを崩す。

ドンくさいあたし



ガササッ




「…………。」

「………っ」

「……ぃっ…てて」

「す…いませんっ」




藍田先生の上から身体をどかす。




「ありがとう…ございます」



いま………唇当たった気がする。

気がするっていうか当たっちまったね…

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