ほっとちょこれーと *【完】

「心結は?」

「知らなーい」

「てか藍田先生もいないな」

「授業始まったのにね」

「俺探してこようかな」

「さっすが颯斗君 優等生だね。でもよくない?面倒だし自習で」

「……そうじゃなくて。心結と一緒かもしれないしさ」

「なんだそっちか。熱いね~」

「うっせぇ」




―ガラッ




「わっりぃ遅れた!!」

「「先生っ?!」」

「さァ授業おっぱじめんぞ」

「今まで何してたんだよ~」

「トイレでげろってた」

「………。」



「心結と一緒じゃなかったみたいだね」

「んー」

「気にしすぎ 考えすぎ 心配しすぎ 想いすぎ なーんか颯斗君、心結の保護者みたい」

「……うるせぇって」





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「お昼食べてないんですか?」

「うん」

「あたしもなんです。ダイエット中だから」



ダイエット……そんなに細いのに?!



「好きな人のために可愛くてなりたいんです」




可愛すぎる

眩しすぎる!!

ん?

好きな人……って。






「こんなこと心結先輩に言うのも気が引けるんですけど……」

「うん」



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