ほっとちょこれーと *【完】


「心結ちゃん?」



駅でばったり


「羽実ちゃん」

「どうしたの?」


忘れ物?とあたしに聞く羽実ちゃん




「ちょっとね」


歯切れの悪いあたしを見て羽実ちゃんは顔に?を浮かべる。




「そう言えば最近那岐といないみたいだね」



ちょうどいい機会

探りを入れてみることにしたあたし



「あ~」

「喧嘩でもしたの?」

「してないよっ」

「藍田先生のとこよく行ってるみたいだけど、なんで?」




やばっ直球すぎたかも。



「あ~テスト近いでしょ?」

「うん」



近いけども…



「どうしても特進に戻りたくて最近、藍田先生に相談してるの」

「え?」

「作戦会議♪心結ちゃん、もしかして那岐に頼まれたんでしょ?」

「………。」



うっ
なんかバレてるし…



「図星だぁ~」

「ごめんっ」


「あたし那岐に悪いことしたなって少し責任感じてるんだ。だから相談できなくて……」




クラス馴染めないしね。と羽実ちゃんは苦笑いしながら言った。




「藍田先生が親身になって話聞いてくれるからついつい甘えちゃったの。
クラス居づらいせいもあって毎放課通っちゃった」




そうだったんだ。


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