ほっとちょこれーと *【完】
「絶対おかしい。八嶋的には何か陰謀らしきものを感じてならない……」
テストが終わって灯璃の家でダラダラ
「なーにがそんなに納得いかないの?」
「だって絶対変だよ。颯斗君、笑ちいのこと好きな風じゃなかったもん」
「………。」
決めつけ灯璃
そんなのわかんないじゃんか。
「心結だってほんとは納得してないでしょ?」
「……そんなことないよ」
「いつもそうだよね…いい子ぶっててほんとのこと言ってくれたことない」
灯璃はベッドに横たわった。
「いつもそう。あたし単純だから心結が何考えてるかわかんないもん」
「灯璃 あたしね……」
「……。」
「颯斗は彼女作らないと思ってた」
「………。」
寝転んだまま返事もしない灯璃
「颯斗の好きな人は、あたしなんじゃないかって思ってた……って言ったら、引く?」
何も言わない灯璃に問いかける。
スラスラと出てきた言葉は本音なんだと思う。
颯斗に対する答えなんだと思う。
「引かないよ。あたしもそう思ってるから」
『思ってたから』
じゃない
『思ってるから』
「あたし……なんか変なのかも」