ほっとちょこれーと *【完】

「カノジョと泊まりだから」


「………。」




ま……ませガキがぁ~




「行こ」

「うん」





翼に手を引っ張られる。

祐稀の冷やかしを背中に感じながら歩く。




「どこ行くの?」

「遊園地。デートっぽいでしょ?」

「ねぇ………なんでこんな早くから?」

「ちょっとでも長く先輩といたいもん」


「………。」

「やだった?」

「え……そんなことないよっ」


「あ、心結」




駅まで来ると改札で座り込んでいる灯璃

勇心君待ち?




「すごいわ~藍田先生。行動パターン完璧によんどる」




あ、勇心君




「逃げたらスタメン外されんで、結城。ついでに成績アウトになるわ」

「………。」

「俺らも逃げる気やったけど、そういう訳にはいかんみたいやし」





「あの~いまいち状況が読み込めないんだけど…」




隣にいる翼を見るとふてくされて黙りしてるし。


逃げる逃げないってなんの話をしてるの?



「とりあえず 話は学校に着いてからね」


混乱気味のあたしの後ろから声がする。




「唯姉?!」


なんでいんの?

てか………何?!




「レッツラゴー!!」


クリスマスに……学校ですか?


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