ほっとちょこれーと *【完】

いいんだけどね、雑用は慣れてます。


「心結センパーイ!!」

「ま…麻友ちゃん?」

「来てください。一刻も早く来てください~~!!」


なにがなんだかわかんないまま、とりあえず麻友ちゃんの後をついていく。




「………。」


あのさ麻友ちゃん


「ごめんなさい」

「一体あなたは…」


目の前に爆発してる洗濯機


「…どれだけ洗剤をいれたのかな?」


泡だらけ服だらけ


「これです」


はい

一箱全部ですね。


「あ~♪あたしもやったことあるわ」

「……。」


黙れ 灯璃


「仲間意識」


ひしっと麻友ちゃんの手をとる。

嫌いって言ってたじゃん……

単純娘



「洗い直すから他の部活に洗剤借りてきて」

「はいっ」


麻友ちゃんが駆け出す。

2度手間

まじで


「あ、思い出した」

「んー?」

「たしか灯璃が洗濯物ぶちまけてからあたしがやるようになったんだ」

「てへ♪」


こうやって灯璃ができない度にあたしの仕事が増えていったんだよなぁ…


「普通さぁ、次は失敗しないようにしよって思うよね?」

「てへ♪」


笑い事じゃねーよ

なぜ全部あたし担当になるのかね。
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